葉酸の重要性
葉酸は、いくつかあるビタミンB群のひとつで、細胞が増えていく手助けをする役割があります。そのため、細胞がどんどん分裂することで成長をするお腹の赤ちゃんには必要不可欠な栄養素です。
そして、この葉酸は不足をすると赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」をひきおこすリスクが高くなることが国内外の数多くの研究によって、立証されています(※1)。神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄といった、重要な中枢神経の"元"になる器官である神経管のトラブルのことを指します。この神経管の形成の途中でトラブルが起こると、脳や脊髄に先天性の異常が発生することがあるのです。
葉酸はどのくらい摂ればよいの?
厚生労働省によりますと、1日に約400μg(ナノグラム)を摂取することをすすめています。葉酸は緑色の野菜、ほうれん草やブロッコリー、いちごやキウイなどの果物にも含まれていますが、天然の食品に含まれているのはポリグルタミン酸型の葉酸で、厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸とは違います。もちろん、天然でも効果がないわけではありませんが、熱や胃酸に弱いとされ、吸収されにくい特性があります。(※2『生体利用率は50%以下』/※3『胃酸で遊離する』)
また、3度の食事に野菜を含むメニューを食べるようにしても、葉酸は水溶性のため、すべてを身体に摂り入れることができず、約400μg(ナノグラム)を達成するのはむずかしいのです。
さらに妊娠超初期でつわりが起こり、思うように食事を摂ることができない方もいらっしゃいますので、食事だけでなく、葉酸を添加した食品、そしてサプリメントを利用して併用する事を、厚労省のe-ヘルスネットにおいても推奨されています。(※2)
→葉酸摂取の大切さを認識して、改めてサプリメントを選んでみましょう
※1:参考文献:
神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の 女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-03c.pdf
※2:葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-002.html
※3:5. 2. 6.葉酸 1.基本的事項(厚生労働省・審議会、研究会等の議事録等)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4u.pdf